装飾めっき
材料の表面処理、表面加工を行います。
装飾めっきの種類
光沢ニッケル-クロムめっき
(テーブルウェア)
クロムめっき白色、黒色(3価)
電気のめっきの中では一番硬いめっきで、 「耐摩耗性」「耐食性」に優れています。光沢ニッケルめっき
ニッケルは耐食性に優れ、硬さ、柔軟性など物理的性質も良好であり、色調も良くて変色しにくく各種の素地に対して直接密着性の良いめっきができます。ニッケルは鉄に近い金属ですが、空気や湿気に対しては鉄よりはるかに安定であることから、めっきでは装飾、防食の両面に利用されています。
ただし、表面は空気中でわずかに変色するため、美観の付与と保持のためにクロムめっきを施します。
スモークめっき
光輝クロムよりも深みのある、落ち着いた色調の表面品質を実現します。パールめっき
深みのあるパール調のめっきができます銅めっき古美仕上げ
(インテリア)
錫、ニッケル合金めっき(黒色)
黒味をおびた色になります。銅や真鍮めっきの上に黒色ニッケルめっきを行い、部分的にバフ研磨して銅や真鍮の色調に黒を加味したものは、古美仕上げと呼ばれます。家具金物や照明器具、装身具、喫煙器具等に広く利用されている方法です。
錫、ニッケル、コバルト合金めっき(白色)
冴えた白色のめっきです。展性・延性に優れ、耐食性も良好です。金色めっき
(照明器具)
錫、銅、亜鉛合金めっき(クロム代替色)
黄金色を示すSn 30〜35%組成のめっきは金めっきの代用として現在も多く使用されています。また、青銅めっきは耐食性に優れることからニッケル、クロムの下地めっきとしても重用されています。
めっき浴には黄銅めっきと同じくシアン浴を用います。
金めっき
(照明器具)
金めっき
貴金属めっきの代表としてさまざまな用途に用いられ、合金化して色調や硬度を変えたさまざまな金めっきがあります。
ホワイトゴールド色、ピンクゴールド色、18K色、24K色などがあります。
銀めっきパール仕上げ
(洋食器)
銀めっき
電気導電性、熱伝導性が優れています。パラジウムめっき
白色光沢のめっきで、純パラジウムめっき、パラジウムーニッケル合金めっきがあります。純パラジウムめっきは少しくすんだステン色です。
ニッケル、バラジウム合金めっき
白色で純パラジウムよりかえって耐食性、伸びが良く曲げても剥げずコストも抑えられます。プラチナ(白金)めっき
プラチナが持っている触媒としての機能を付加します。金めっき、ロジウムめっき
(眼鏡フレーム)
ロジウムめっき
華やかな白色光沢を放ちます。耐食性、耐磨耗性が良く変色しないため装飾用の他工業用にも使われています。