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機能性めっき
材料が本来備えていない性質を付加することで、
硬度特性や皮膜特性の向上が得られます。
機能性めっきの種類
硬度特性

無電解ニッケルめっき
(プリンタ活字)
無電解ニッケルめっき(低リン、中リン、高リン)
電源を用いずに化学的還元作用でめっき金属を析出させる方法で、形状によらず、均一な膜厚の皮膜が形成されるため、寸法精度、形状精度が要求される部品に多用されます。
無電解ニッケルボロンめっき(ホウ素)
硬度と耐久性を兼ねそろえた技術でニッケル−ホウ素皮膜と弊社独自の技術の組み合わせで、以下のような付加価値を加える事ができます。
  • 食品衛生法に沿う形でめっき処理する事ができます。
  • 面粗さを調整する事ができます。
  • 部分的にめっき処理を施す事ができます。
  • 皮膜を硬くする事ができます。
  • 耐摩耗性を向上させる事ができます。
  • 膜厚を測定する事ができます。
  • ROHS指令に抵触せずに処理する事ができます。


硬質クロムめっき
(クランクシャフト)
硬質クロムめっき
多くの機械的特性をもつ代表的なめっきです。電気のめっきの中では、一番硬いめっきで 「耐摩耗性」「耐食性」に優れています。
バフ研磨・ナシジ処理との併用で、お望みの「面粗度」に仕上げることも可能です。
無電解コバルトめっき
無電解めっき技術の応用によりニッケル・コバルト皮膜を形成します。


防炭部分めっき
防炭部分めっき
浸炭処理時に防炭処理として施すめっきです。
浸炭後に油焼入を行います。処理物の大きさ・焼入温度・焼入油の種類によっても異なりますが、浸炭の影響を受けない内部硬さと同様に、浸炭防止部もHRC3540程度の硬さが出ます。
テフロン無電解ニッケルめっき(PTFE)
テフロンとニッケルの共析技術です。

皮膜特性

銀めっき
(電子部品)
無光沢銀めっき
導電性が優れています。
高純度(純度99.99%)の皮膜が析出するため純銀と同等の導電性を持ち、他の貴金属めっきと比較して最も優れています。
電気抵抗率 (単位:μΩ・cm)
ロジウム 白金 パラジウム
1.6 2.3 4.7 10.6 11.1
         
また、熱伝導性にも特に優れています。
熱伝導率 (単位:W/m・K)
ロジウム パラジウム 白金
419 293 149 75 72
      


金めっき
(通信機部品)
金めっき(硬質、軟質)
銀、銅に次いで導電性に優れ、低接触抵抗性に特に優れています。
各種マスキング・部分的なめっき加工などもご対応できます。


錫めっき、半田めっき
(チップコンデンサー)
錫めっき
錫めっき加工品の長所としては、以下の様な事が上げられます。
  • めっき成分に、鉛を含みません。
  • 耐蝕性に優れています。
  • 加工性に優れています。
  • はんだ付け性に優れています。
短所としては、次の様な事が上げられます。
  • 使用条件により、特にリフローを除く銅下地の場合ウイスカーの発生が見られます。


カチオン電着塗装
カチオン電着塗装
一口に塗装するといってもただ“鉄”にペンキで色をつけただけではすぐに錆びてしまいます。
カチオン電着塗装は仕上げ塗装の前に、下地の塗装として防錆効果を高める方法です。
カチオン電着塗装には以下のような効果・特長があります。
  • 防錆性のすぐれた塗装塗膜が得られます。
  • つきまわりが優れているので、塗装残しがありません。
  • 塗膜のタレ・ワキ・溶け落ちがありません。


電磁波シールドめっき
(無電解ニッケル-リンめっき)
電磁波シールド塗装
電磁波シールド塗装(導電塗装)では、金属フィラーの入った塗料をスプレーにより塗装することで、導電率の高いコーティング膜を基材表面に形成し電磁波を反射します。シールドしたい電磁波の周波数帯等、その目的に応じて、ニッケル、銅、銀、銀銅が選択できます。通常、表面がきれいに仕上がりにくい電磁波シールド塗装もプラスコートの技術により表面がきれいに仕上がります。また、より広い周波数帯をシールドするために、例えば銀と銀銅など複数のコーティングをマルチレイヤーで行うこともできます。シールドピークの異なる複数のコーティング剤をマルチレイヤーで重ね合わせることにより、より広い周波数帯をシールドすることが可能になります。
導電性(シールド性能)は、銀が最もよく、次いで銀銅、銅、ニッケルの順となります。膜厚は、銀が10μm以下で最も薄く出来ます。さらに薄膜が必要な場合には、真空蒸着、めっき等による電磁波シールドコーティングも可能です。
電磁波シールド塗装は、少量から行うことができ、蒸着、めっきとほぼ同等のシールド効果を得ることが出来ます。また、めっきのできないプラスチックにも塗装することが出来るため、筐体等に使用するプラスチックの選択の幅が広がります。当社のPSC処理と組み合わせれば、通常塗装できないプラスチックにも電磁波シールド加工(導電加工)を施すことが出来ます。

機能性表面処理

当社開発マイクロエッチング
処理SEM写真
マイクロエッチング
エッチングとは、化学薬品の腐食作用を応用した表面加工の技法です。プリント基板などの加工に対応した微細サイズのエッチング処理を行います。
アロジン(白色、黄色)
アルミニウムの表面処理のひとつで、アルミ素材にクロメート皮膜を施したものです。
黄色処理は非常に耐食性があり、白色処理は有色より高い導電性を示します。
硬質アルマイト
アルマイトは、アルミニウムの表面を酸化させて皮膜を作り、耐食性、耐摩耗性を向上させたものです。特に厚く硬い皮膜を作ったアルマイトは硬質アルマイトと呼びます。
素材としては摺動磨耗に優れ、耐かじり性も良好です。
電解研磨
それぞれの金属に適した電解研磨液中で、研磨しようとする金属を電極として電気を流すことで、金属表面の凸部が優先的に溶解されて、平滑かつ、光輝面が得られる現象を利用した研磨法です。
化学研磨
酸やアルカリの溶液中で化学的に表面を研磨する方法です。
素地表面の酸化物が除去され、化学反応で生じた可溶性塩が凸部に薄く付着するため、凹部の溶解が制御され凸部の溶解が選択的に起こり平滑化されます。


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